こんにちは。協力メンバーの真公です。
朝に雪が降った一昨日、雲の切れ間から青空がのぞく午後の、浅草寺の様子です。
(写真は2010.2.18撮影)
浅草寺の山門である宝蔵門(仁王門)は、天慶5年(942)に建立。数度の火災により焼失、再建を繰り返しました。その後、徳川家光により再度の寄進建立が行われ、慶安2年(1649)に落慶。しかし昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲により、本堂などと共に焼失しました。昭和39年、ホテルニューオータニを創始した大谷米太郎氏の寄進により再建。宝蔵門と呼ぶのは階上に浅草寺の宝物を収蔵していることによります。
仁王の阿形像は錦戸新観作、吽形像は村岡久作。門の裏に懸けられている大草鞋は、村岡氏の故郷山形県村山市奉賛会による奉納。ほぼ10年に一度掛け替えられており、2008年に本堂落慶50周年を記念して掛け替えられました。小舟町の大提灯は、日本橋小舟町奉賛会の寄進。
かつて国宝に指定されていた浅草寺本堂(観音堂)は、東京下町を焼き尽くした昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲で仁王門(宝蔵門)、五重塔と共に焼失しました。同年11月に仮本堂(現淡島堂)を落慶。その後、お寺、町方、全国の信徒が大変な努力をして昭和26年(1951)に現本堂着工、昭和33年(1958)に落慶しました。
昨年秋には本堂再建50周年を記念してお前立御本尊の大開帳が実施され、同時に開催された多くの祝賀行事によって浅草の町は大変な賑わいに包まれました。
この本堂屋根瓦をすべて葺き替え、併せて本堂外壁塗装まで行なう大修繕(大営繕)は、平成22年(2010)11月末までの約2年に渡る大規模な工事となります。工事の無事を心より祈っています。
浅草寺ではこの大営繕を成功させるため、全国の信徒に寄進の呼びかけをしています。寄進は本堂前の左側で受け付けています。
今回の工事では、2007年に工事が行われた宝蔵門と同様にチタン製屋根瓦に替わります。チタン製の瓦は耐候性に優れているだけでなく重さが従来の瓦の約1/8になるため、耐震性が飛躍的に高まるそうです。
2009年11月より本堂外陣天井に描かれた川端龍子の「龍之図」をモデルとした巨大な金龍の絵が山本寛斎氏のプロデュースにより本堂正面に掲げられています。
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