2009.03.18撮影。
浅草寺本堂では本堂屋根瓦
をすべて葺き替え、併せて本堂外壁塗装を行なう工事が始まっています。現在は本堂をすっぽり覆う鉄骨が組まれています。参拝には鉄骨の下をくぐることになります。
かつて国宝に指定されていた浅草寺本堂(観音堂)は、東京下町を焼き尽くした昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲で仁王門(宝蔵門)、五重塔と
共に焼失しました。同年11月に仮本堂(現淡島堂)を落慶。その後、お寺、町方、全国の信徒が大変な努力をして昭和26年(1951)に現本堂着工、昭和
33年(1958)に落慶しました。
昨年秋には本堂再建50周年を記念してお前立御本尊の大開帳が実施され、同時に開催された多くの祝賀行事によって浅草の町は大変な賑わいに包まれました。
これから、この本堂屋根瓦をすべて葺き替え、併せて本堂外壁塗装まで行なう大修繕(大営繕)が始まります。平成22年(2010)11月末までの約2年に渡る大規模な工事となります。工事の無事を心より祈っています。
浅草寺ではこの大営繕を成功させるため、全国の信徒に寄進の呼びかけをしています。寄進は本堂前の左側で受け付けています。
本堂はシートで覆われて見ることができなくなりますが参拝は従来通りできます。今回の工事では、2007年に工事が行われた宝蔵門と同様にチタン製屋根瓦に
替わります。チタン製の瓦は耐候性に優れているだけでなく重さが従来の瓦の約1/8になるため、耐震性が飛躍的に高まるそうです。
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