(再掲載です)
会場:隅田公園(浅草側)親水テラス(当日受付:午後5〜7時隅田公園入口)
日時:2008年8月12日(火)雨天決行(荒天の場合は8/13に順延)、18時式典・18時45分流し初め、19時〜19時45分流灯。
主催:浅草観光連盟
後援:浅草寺、浅草大平和塔維持会、台東区
協賛:東京都観光汽船、カメヤマローソク
協力:日本大学ヨット部、中央区ヨット連盟、ボーイスカウト東京連盟弥生地区
問合先:浅草観光連盟 03-3844-1221
どなたでも参加できます。一霊で1000円。
1.事前申込み:申込書をダウンロードして必要事項を記入。金額を添えて浅草観光連盟に申し込む。
2.当日受付:16時頃〜19時30分頃に現地で受付ますが、混雑が予想されます。なるべく事前に申込みを済ませ、組み立てた灯ろうをご持参ください。
詳細確認・申込書のダウンロードは浅草観光連盟の特設ページをご覧ください。
昨年の灯ろう流しの記事一覧はこちらです。
1945(昭和20)年3月10日、アメリカ軍のB29爆撃機約300機が東京の下町を焼夷弾によって絨毯爆撃。爆撃による火災は折からの強風にあおられ
約40平方キロを焼き尽くし、焼失家屋約27万戸、罹災者数は100万人余り。死者数は8万人とも10万人ともいわれているそうです。
隅田公園に置かれた「あヽ 東京大空襲 朋よやすらかに」の碑には、「隅田公園のこの一帯は、昭和二十年三月十日の東京大空襲等により亡くなられた数多く
の方々を仮埋葬した場所である。第二次世界大戦(太平洋戦争)中の空襲により被災した台東区民(当時下谷区民、浅草区民)は多数に及んだ。(以下略)」と
書かれています。(写真と文章はこちらのページで紹介しています)
また、浅草寺境内にある浅草大平和塔の台座には昭和24年に日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士によって「みたまよとこしえに安らかに、われら守ら
ん世界の和」という言葉が刻まれています。また建設趣意書には、
「思い出づる調べも哀し昭和二十年三月九日の夜、B29百五十機の大空襲により浅草一帯は
火の海となる。地をなめるようにして這う火焔と秒速三十米をこす烈風にあふられ、親は子を呼び、子は親を求むれど、なすすべもなし。おののき叫び逃げまど
い、悪夢の如き夜が去れば……眼にうつるものは一面の焦土にて、一木一草の生づるもなく、あわれ身を焼かれ路傍に臥す無辜の犠牲者は一万余柱を数う。 当
時その凄惨な状況は一片の新聞だに報道されることなく、敗戦後に生まれた子供達は戦争の惨禍を知るよしもない。いたましく悲しい夜もいつしか歴史の一駒と
して消えて行くであろう。 よって我々はここに当時を偲び、不幸散華された御霊の安らけく鎮まりまさんことを祈り、二度とあやまちを繰返すことなく永遠に
世界の平和を守らんことを誓い、浅草観音の浄域にこの碑を建立する。 以て瞑せられよ。」と記されています。(写真はこちらのページで紹介しています)
浅草のとうろう流し(流灯会)は、昭和21年の復興祭のとき様々な思いや願いを胸に抱える縁者が手に手に燈籠を持ち高張り提灯を先頭に行列し隅田公園の河
岸へ至り、一つ一つ隅田川に流していたものでした。その数は毎年三千個近くにも達し年々盛んな浅草行事となっておりました。
史誌によれば、折からの満月に近い月の光に照らされて美しく、河畔にたたずむ人々の見守る内に物故者の冥福を祈り、安心を願う祈りの声と共に川面をただよ
い流れていった。ときには花火が打ち上げられ、消防実演や消防庁の吹奏演奏も行なわれ、両岸には数十万の観衆も集まり、なかにはアメリカ、イギリス、カナ
ダ、ドイツ等多数の外国人観光客も拝観しており国際的なニュース報道もされるなど盛況であったと記されているそうです。
昭和41年に高潮防止のため隅田川両岸に防潮堤が完成。とうろう流し(流灯会)は廃止されたままになっていました。
「浅草夏の夜まつり 灯ろう流し」は、これを復活して4年目になります。
主催者は、流される灯ろうがゴミとなって隅田川を汚染しないように例年全力を挙げて回収しています。
浅草の下流にある深川育ちの私が子供の頃には、瀧廉太郎の花を歌い、ポンポン船の音を聞き、運河の筏の上を駆け回り、フナムシを追いかけ、小魚を釣り、クラゲをすくい、小石の水切り競争をし、川に灯ろうを流し、川に向かって立ち小便をし、川がいつも身近にありました。
それが高度成長と共に、高い護岸堤防が造られて隅田川は目に入らなくなり、上には高速道路が走りました。小さな川はふたをされ暗渠になってしまいました。
それと前後して川は悪臭を放つようになり、生き物がいなくなりました。生活から川が切り離されて川と親しむことがなくなった。わたしたちの生活が川から切
り離れてしまった。川が汚染されても無頓着になってしまったような気がしてなりません。
さまざまな人の努力によって再びきれいになってきたと言われる隅田川です。皆さんの参加によって川への思いが強まり環境保全への関心が高まることを心から願っています。
さまざまな願いをこめて流される灯ろうが川面に揺れるさまはとても幻想的なものです。親しい家族や恋人、友人とともに、戦争と平和、亡くなった祖先のこと、そしてわたしたちの夢と未来に思いをはせてみませんか。
(記事は浅草観光連盟サイトを参考にさせていただきました。)
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