こんにちは。協力メンバーの真公です。
仲見世のすぐ近くには、かつて数多くの歌舞伎狂言を残した河竹黙阿弥の住居がありました。
(写真は2009.12.23撮影)
黙阿弥は、江戸末期から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言の作者。黙阿弥狂言の特徴の一つは、軽妙な台詞回し。「こいつぁ春から 縁起がいいわえ」(三人吉三)、「知らざあ言って聞かせやしょう」(弁天小僧)、「問われて名乗るも おこがましいが」(白浪五人男)、「人は一代、名は末代」(幡随長兵衛)など、七五調を基調とした台詞が観客を飽きさせず、現代の歌舞伎でも代表的な人気作品として残されています。
仲見世会館の前にある顕彰碑。生涯で350余りの狂言を残した黙阿弥は、そのほとんどをこの地で書いたと言われています。
仲見世を雷門から宝蔵門へ向けて歩き、伝法院通りの一つ手前の路地を右に見ると、「浅草のり」の大きな看板。その手前に仲見世会館があり、顕彰碑が建立されています。(この写真のみ2009.4.8撮影)
浅草には、歌舞伎に関する史跡が数多くあります。正月に新春浅草歌舞伎でおこしの際には、少し足を伸ばして、こうした史跡もお楽しみください。
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