ご存じの方も多いと思いますが、吾妻橋のたもとには水上バスの乗り場があります。
はじめて乗ったのは小学生のころ。ペンキの剥げかけた木造の小さな船で「はごろも丸」という名前だったような記憶があります。以来数年に一度といった間隔でその時々の隅田川を楽しんできました。
今回乗った船は道灌という名前で日の出桟橋まで乗りました。写真が多いので連載という形にさせていただきます。
それではどうぞお楽しみください。
東京都観光汽船サイトはこちら。
この橋にもたくさんの思い出があります。高校生のころ、金がなくなると古本をリュックに詰めて神保町の古書店まで売りに行きました。金がないのでもちろん徒歩で両国橋を渡りました。古本といってもろくなものはないので大した金額にはなりません。
売ったお金を握りしめて古本屋街をさまよい、結局また古本を買ってしまう。その本を持って喫茶店に入り夢中で読み終えてしまう。そんな喫茶店のいくつかはまだ神保町に残っています。
読み終えた本を持ってまた両国橋を渡る。寒い冬の季節などは川風が冷たいのですが、妙に高揚した気分で歩いたものです。
気がついた時には、慣れ親しんだ新大橋が架け替えられていました。通った小学校がこの近くだったので、重厚な新大橋が一番身近だったんですが残念です。旧新大橋はいま明治村で見ることができるそうです。明治村の新大橋はこちら。
それにしてもこのタイプの橋はよく見かけますが、まったく愛着が湧きません。
橋の左には芭蕉庵跡があります。かつては江東ゼロメートル地帯と言われたところで、隅田川が増水すると簡単に浸水したものです。隅田川の堤防を高くして運河には水門を設けたおかげで、江東ゼロメートル地帯という言葉も聞かれなくなりました。
こどものころ、このアーチに登れるような気がして取り付いたことがあります。鋲を手がかり足がかりにして頑張ってみたけれど2メートルも進めなかったような気がします。
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